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金木犀
第2章 出会い





「でもあたし…、初めてだよ?」


え、マジ?


好都合じゃん。


俺の思う通りに開発出来る。


「痛みなんかすぐ消してやる。
めっちゃよくしてやるから」


飽きたら他の女にすればいいし。


とりあえず今はすげぇ松田を抱きたい。


「んー…」


…なぁ、何をそんな迷ってんの。


俺に抱かれたい女なんて沢山いるよ?ぶっちゃけ。


そんな俺が自ら頼んでんだよ?


ありがたいと思えよ。


内心イライラしてるけど、笑顔を保つ。


ちら、と俺を見上げる松田。


やっべ、マジで可愛い。


…従順そうで。


それから暫く考えてた松田は、


「…分かった」


漸くOKを出してくれた。


心の中で思いきりガッツポーズ。


…超可愛いセフレゲット!


「…あ、でも…お互い好きな人が出来たら解消しよ?
あと、彼氏彼女が出来ても」


…こいつマジで俺の事好きにならなそうだな。


「ん、いいよ。俺結衣にしか興味ないし」


女の体には興味あるけどね。


「とりあえず寒いし、俺ん家行こ?」


「…ん」


松田を促し立ち上がり、2人で歩き出した。


その時、ぶわっと強い風が吹き、甘い香りが漂った。


「…ん、金木犀…?」


松田が小さく呟く。


金木犀?


金木犀って秋の花じゃなかったか?


突然変異か何かか?


俺達の関係はこれから、どうなるのか。


今はまだ、分からない…


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