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金木犀
第2章 出会い
その時、名案を思い付く。
…松田をセフレに出来ねぇかな。
そしたら最っ高なんだけど。
だってこの女、俺の事好きにならなそうじゃん?
俺も別に、抱ければそれでいいし。
松田の事は可愛いって思うだけで、
好きとか付き合いたいとか思わないし。
…セフレにするなら、可愛い女がいい。
そんで松田みたいに、
ベッドの上で俺の言いなりになってくれそうな…
「…松田」
咄嗟に、笑顔を貼り付けた。
「ん?」
「その、傷心のイライラさ。俺で発散しない?」
女は失恋中が一番つけ込みやすい。
「え…?」
怪訝な表情を浮かべる松田に付け加える。
「俺もさ、結衣に失恋してすげぇ傷心中なの。
お互い、慰め合わない?忘れさせてやるよ、俺が」
ちょっと耳元で囁けば、女は簡単に股を開く。
「…、でもあたし、
椎名くんの事好きな訳じゃないし…
椎名くんもあたしの事好きじゃないでしょ?」
「それでいいんだよ。重ねるんだよ、
俺は結衣を。松田は好きな男を」
「…」
眉を顰めてる松田。
「…悪くないと思うけど?セックス…興味ない?」
「えぇ…、うーん…」
…早く折れろよ。
さっさと抱かせてほしい。