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金木犀
第4章 レイプ





「言いなよ!今すぐ!
愛歩の事呼び出して、みんなの前で告白しなよ!」


「…っは、はぁっ!?それは流石に…っ」


「バカ!それ位しないとでしょ!?
愛歩物凄くモテるんだよ?知らないのっ!?」


「嫌って程知ってるわ!」


「今日何人に告白された」って…
今まで嫌っていう程聞いたわ!


「まだ帰ってないはず!航っ、善は急げだよっ」


「善なのか…?」


「いいから早く早くっ」


「…、ど、どうせ後で家で会うんだよ。
その時でいいだろ」


「え!デートなの!?」


「…っ、ま、まあそんなもん…」


「いいじゃーん!ロマンチックに告白しちゃえ〜」


「…っ、からかうなよ!」


「幸せになってね」


優しく微笑む結衣に、微笑んだ。


デート、か。


いいな…どこかでうまいもん食って、
イルミネーション見て、告白するか?


たまにはデートも、いいかもしれないな。


俺の頬は緩んでいた。


元々豊かではない表情は、
今日は緩みっぱなしだった。


…この時、までは。


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