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金木犀
第4章 レイプ
愛歩SIDE
放課後って、いつからの事を言うんだろうなぁ。
そんな事を考えながら、
あたしの足は体育館裏を目指していた。
手紙で呼び出されたのは初めてで、
何だかいつもよりドキドキする。
ドキドキする…けど、しっかり断らなきゃ。
あたしの心はもう、
航に全て奪われてる気がするんだ。
気付いたら航の事考えてて、
気付いたら航がいないか探してる。
セックスだって、相手が航だからあんな気持ちよくて
相手が航だからもっとしたいって思うんだ。
…会いたいな。
航に早く会いたいよ。
ぎゅってして、優しいキスをしてほしいな。
体育館に繋がる渡り廊下を歩き、
扉を開けて外に出る。
今にも降り出しそうな雨…
これは…早く帰った方がいいな。
そのまま航の家にお泊まりしたい。
また一緒にお風呂入りたいな。
にこにこしながら歩き、体育館裏につく。
まだ来てないのかな?
ちょっと辺りを歩き回り、ふと空を見上げる。
ほんとに雨降りそう…
戻ろうかなぁ…
そう思った、その時。
「…松田さん」
後ろから、声がした。
「はー…、っ」
物凄い衝撃が体を走って…
あたしの意識はそこで途切れた。