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僕である理由
第4章 初めての夜なのに
いけない

ここで笑ってしまうと

姫様のご機嫌を損ねてしまう

「…はい。お姫様」


僕は
お腹に力を込めて

笑いそうな口を閉め

階段を登っていく

「重いでしょう。」

首に手を回し
頬にキスを何度も何度も

リップ音を
立てて落してきた

上機嫌な姫は案外軽く
拍子抜けするほどだ

「いいえ。体力には自信ります」
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