この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕である理由
第8章 娼夫の心得
とうとう
ホテルに戻って来てしまった
生気を失い
今にも倒れそうな自分を必死に
奮い立たせたのは
可奈子さんへの思いだけだった
縺れそうな足を引きずり部屋についた
部屋に入ると
微かに聞こえる…深いため息…
可奈子さんがいる
体中の血液が逆流するのを感じ
どうしようもなく高ぶる気持ちを
必死で抑え
恐る恐る扉を開くと
ゆるやかに腰をふり
僕にみせつける…可奈子さんがいた
焦らすように知らない男の服を脱がし
今まさに
…今逆流した真っ赤な血が
青ざめていく…冷たいものが駆け巡った
ホテルに戻って来てしまった
生気を失い
今にも倒れそうな自分を必死に
奮い立たせたのは
可奈子さんへの思いだけだった
縺れそうな足を引きずり部屋についた
部屋に入ると
微かに聞こえる…深いため息…
可奈子さんがいる
体中の血液が逆流するのを感じ
どうしようもなく高ぶる気持ちを
必死で抑え
恐る恐る扉を開くと
ゆるやかに腰をふり
僕にみせつける…可奈子さんがいた
焦らすように知らない男の服を脱がし
今まさに
…今逆流した真っ赤な血が
青ざめていく…冷たいものが駆け巡った