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はじめてをきみに
第1章 きみの名前を呼ぶ

「ちゃんとイけましたね、先輩。えらいえらい」

「ん……」

「気持ちよかったですか?」

「うん……気持ちよかった」


ぎゅん、と心臓が締め付けられた。


だめだ、素直な先輩の破壊力は凄まじすぎる。


胸の奥のほうからものすごいスピードで駆け上がってくる激情を、キスで先輩の唇にぶつけた。


そして指のほうは優しく動かす。なるべく、先輩に負担のかからないように。


しとどにあふれる蜜を中指全体に塗り付けて、くちゅくちゅと入口を弄る。


「あっ……」

「ならさないといけないので、指いれますね」

「翔太、こわい……」

「大丈夫、力抜いて」


安心させたくて、唇を何度もついばむ。


そうして先輩の意識がキスに傾いたころ、ぐっと中指を押し進めた。一気に第二関節あたりまで、ナカに埋める。



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