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はじめてをきみに
第2章 据え膳が前のめり

ヴヴヴヴ。
しん、と静まり返った部屋に、少し出力をゆるめた、控えめなローターの振動音が響く。
あとは、びくりと遼平の脚が震えるたび、ざり、と擦れるシーツの音と、
「……っ、……あっ」
堪え切れず漏れ出す、遼平の喘ぎ声。
はじめはイヤイヤと抵抗していた彼だけど、押さえつけて、先端にローターを当て続けると、やがてその快感に屈してしまったようだった。
遼平のそれは、もう黒いボクサーパンツ越しにでもはっきり形が分かるくらい硬度を増している。
――そもそも、そんなに経験があるわけじゃないけれど。
これまでに付き合ってきた彼とのセックスでは、こんな玩具を使ったことなかったし、あたしももっと受け身だった。
だから、知らなかった。こうやって、相手を気持ちよくしてあげる喜び。
「遼平、気持ちいい?」
「……はっ、亜衣……」
「どうされるのがいちばんイイの? こう? それとも、こう?」
「うぁっ、ちょ、それ、だめ……」
遼平は、頭の下の、くびれの部分に強くローターを押し付けられると弱いみたいだった。
出力を最大にして、くびれに沿って左右にスライドさせると、先端からにじみ出た先走りが下着に染みを作る。

