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はじめてをきみに
第2章 据え膳が前のめり

もう、痴女と呼ばれようと構わない。正直あたしは、遼平に触ってほしくてしょうがなかった。
再び彼のお腹を撫で回しながら促すと、大きいけれど、男にしてはキレイな遼平の手が、おずおずとあたしに伸びてくる。
「……やわらかい」
というのが、あたしに触れた遼平の第一声だった。まるで壊れ物を扱うみたいな優しい手つきで、お腹のあたりをそおっとさする。
「……あっ」
たまたまその指が、へその上をつーっと縦になぞったとき、ぞくぞくして思わず声が漏れた。
「……ここ気持ちいいの?」
言葉攻めとかそういう類ではなく、純粋な問いかけ、という感じで、遼平が真面目にあたしの顔をのぞき込む。ので、あたしも真面目に答えた。
「気持ちいいのと、くすぐったいの、半々ぐらい」
「そっか」
遼平は納得したようにこくりとうなずき、またおそるおそる、探るようにあたしのお腹を撫でまわす。遼平にはそんなつもりないんだろうけど、まるで焦らすようなもどかしい愛撫。
……ちょっと、息が上がってきた。
そろそろ、確実な快感が欲しい。

