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はじめてをきみに
第2章 据え膳が前のめり

お腹から離れて所在なさげに漂った遼平の手が、やんわり、あたしの胸を掴む。
まだ成長中のEカップ。サイズ的には悪くない。はず。
「んっ」
「すげえ……」
あたしが小さな声を漏らしたのと、遼平が感嘆の声を上げたのはほぼ同時だった。
遼平は、未知との遭遇に対する感心と性的興奮の混ざったような、“少年”とも“男”ともつかない表情で、あたしの胸を優しく揉み上げている。
しばらくのあいだ好きなようにさせてあげようと思って、目を閉じてじっとしていた。けれど、うずきはじめた体を持て余していつまでもじっとしていられるほど、あたしには堪え性がない。
「りょうへい、お願い……、触って……」
「え……」
「ちくび……さわって」
ぼんやりしはじめた頭で、必死にねだる。
「……亜衣……」
遼平の目にも、少しずつ、混じり気のない男の欲情の色が灯りはじめた。
彼はその骨ばって細長い人差し指をそろりと浮かせると、あたしの両胸の先端で自己主張している突起を、優しく、こりこりとこねる。

