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従わない奴隷
第13章 俺の心とユウリの心
恋人役なんだ

さよならの場面で
抱きしめることくらい



当たり前だ




俺は

何度も心の中で
誰に言ってんのかわからない
そんな言い訳を

何度も繰り返しながら


ユウリを
抱きしめた





抱きしめずには
いられなかった



玉砕すら
怖がる俺にとって
恋人役は
夢のような話だった


断る理由なんて
ひとつもなかった


靴を脱いで
もう一度
部屋に上がりたかった


でも


暴走してしまいそうな
自分にブレーキをかけた





泣いてるユウリを



とにかく

抱きしめたかったんだ








俺の腕の中に
ユウリを包み込むと

ユウリは
顔を両手で覆ったまま

カラダを
硬くして


ただ



俺の

腕の中に



いた





その
ユウリの緊張が感染したのか


なんでもねぇことなのに

一度抱きしめた時に
自然に回した腕を
自然に触れた手を

俺は

一ミリも

動かすこともできず






そこにただ




立ち尽くしていた







どうしたらいいのか

分かんねぇ





まるで


はじめて

女を抱きしめた時みたいに。









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