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従わない奴隷
第19章 俺の部屋
「ふわふわしてんなぁ」



「……はい…」



セーターを
触りながら

指先で
鎖骨にふれると


ユウリが


目を閉じた




その閉じた瞼が



少し
震えていた



ユウリが
見ていないことを
もう一度確かめて

俺は
ベッドに目をやった





ねぇ……かな



今日は

ねぇ…だろ…(苦笑)





ユウリの手は
まだ
俺のシャツを
握ったままで


なんだか


自分のスカートを
握りしめて
何かに耐えてるユウリを
思い出した



そうか


ユウリが
緊張してる意味が
分かったよ



俺からすれば
お前は
なんも知らねー子供みたいで

なんもできねー
妹みたいだったけど



ユウリだって
オトナなんだ。

無知な訳じゃねぇ


一応

思って来たんだよな?




もしかしたら

って。




もしかしたら

このセーターを

脱いだりするかもしんねぇって。



でも

まつ毛を
震わせてんだよな…ユウリ
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