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中編小説
第1章 天使捕縛(竹中半兵衛×石田三成)
「半兵衛様…あっ!」
「ああごめんごめん、つい爪立ててしまった。」
わざとらしく半兵衛の指先が三成の亀頭をつつくように爪を立てる。

爪といっても絹の手袋に包まれた彼の指は巧みに動き、性の知識薄い若い青年の快感を引き出す事など赤子の手を捻るようなものだった。

「そろそろ限界なの?つまんないなあ…。」

若く血と断末魔の叫び声しか知らない凶王と呼ばれ恐れられる白翼の天使も経験と知識に長けた戦国随一といわれる軍師の指戯にはすっかり蕩けてしまっていた。

布越しから与えられる淡い刺激では二度目の射精まではいかない。

「三成君、さあ履き物を脱いで僕に見せてくれないか?これは命令だ。」
命令、すればこの美しい天使は逆らえない。

残酷な羞恥に三成は身体が震えた。

甘く優しい声で命令する半兵衛に逆らえない、だが恥ずかしさのほうが上回っている。

時々張り詰め勃起した陰茎に着物が擦れると痛みに似た快感に呻いた。

かちゃりと金属が床に落ちる音、下帯が解かれ薄灰色の下履きを降ろす。
「ふふ…良い眺め。」

薄桃色の紅を引いた半兵衛の唇からちろりと赤い舌が舌なめずりした。

ねっとりとした視線で見つめられ、もう逆らう事も快楽に抗う事も許されない三成を半兵衛は舐め回すように見つめた。

深い紫水晶と見紛うほどに妖しく濡れた瞳で己自身のもっとも恥ずべき場所を視姦されてはたまらない。

「可愛いおちんちん、女の子みたいに喘いだだけでなく先からいやらしいお汁まで溢れさせて…恥ずかしくないのかい?」
「……半兵衛様っ!もう…許して下さい…。」

白い肌を紅に染めて顔を背けながら脚を開き半兵衛に己の欲望自身を晒す。

抵抗するのは容易い、だが抵抗出来ないのを良い事に半兵衛の意地悪な視姦は容赦なく続く。

先程焦らされたせいかもう解放されたくて気が狂いそうだった。

焦らされ、限界に近い事を悟りながらも半兵衛は手袋を外し、直に三成の陰茎を握り締めた。

「あああっ!」
「もう達きたいんだろ?それとも…」
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