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真実アイロニー【完結】
第2章 運命だとしても
37人の生徒達。
先に教壇に教頭が立つと、話し始めた。
だけど、皆の注目の的は俺らしい。
こそこそ話しながら、俺を見ている。
気になるだろうな、新しく来た先生の事って。
俺もよく騒いでたもん。
ぐるっと一度、教室内を見渡すと空席があるのを発見した。
窓際の後ろから二番目。
……列を見る限り女子だな。
誰だろう、体調不良か?サボリか?
後で確認しておこう。
「……です。それじゃあ、さっきも挨拶してたけど改めて挨拶して。早乙女先生」
やべ。教頭先生の話、全く聞いてなかった。
すみません、と心の中で謝罪してから、俺は教壇前に立つ。
視線が一気に俺に集まった。