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真実アイロニー【完結】
第2章 運命だとしても
「初めまして。早乙女です。
37名、全ての生徒が明るく、楽しく、笑って進級出来る様にしたいと思ってます。
なので、何かあればすぐに話して下さい」
そう言った後、クラスの視線の色が変わった気がした。
……え?
皆が何故か、急に温度を失くした様に静まり返る。
その時に、微かに聞こえた声。
「あいついたら無理だよな」
……あいつ?
誰の事を言ってるんだ?
もしかして、空席の子の事か?
気を取り直して、俺は再度笑いかけた。