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真実アイロニー【完結】
第12章 離れても。
本当に、これで安心出来たかもしれない。
あんなに小早川の事を考えてくれてる保護者がいるじゃないか。
あんな身近に。
不安だって思ってたけど、もう大丈夫だ。
後は小早川をちゃんと見送ってやらないと。
俺が、な。
……なんだかんだ、寂しいのは俺かもしれないし。
先生として見送らないと。
文化祭の準備などで慌ただしい毎日。
だけど、小早川には関係ない。
もう引っ越してしまうから。
当日にはいない。
もちろん頼まれれば、その役割をきちんとこなしてはいる。
そこに情熱がないのは、引っ越すってのも大きいと思う。
小早川にもいい思い出を作ってやれないだろうか。