この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
真実アイロニー【完結】
第12章 離れても。
そう考えた俺は、小島さんと時任さんを放課後呼び出した。
部屋に通してすぐに小島さんが質問を投げかけて来る。
「何ですかー?先生、頼み事って」
「実は、来週小早川が引っ越しするんだよ」
「え!?」
俺がそう言うと、二人は目を真ん丸にして驚いていた。
時任さんは半信半疑で確認をして来る。
「嘘ですよね?」
「いや、本当。14日には引っ越しをする」
「14って、後一週間もないじゃん!」
指折り数えながら、小島さんは大きな声を上げた。
「そんな…」
「そこで二人に頼めないかなと思って」
肩を落とす二人に、俺は今回呼び出した内容を切り出した。
それに目の前の二人はキョトンとした顔を見せる。