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真実アイロニー【完結】
第12章 離れても。

そう考えた俺は、小島さんと時任さんを放課後呼び出した。
部屋に通してすぐに小島さんが質問を投げかけて来る。



「何ですかー?先生、頼み事って」

「実は、来週小早川が引っ越しするんだよ」

「え!?」


俺がそう言うと、二人は目を真ん丸にして驚いていた。
時任さんは半信半疑で確認をして来る。


「嘘ですよね?」

「いや、本当。14日には引っ越しをする」

「14って、後一週間もないじゃん!」


指折り数えながら、小島さんは大きな声を上げた。



「そんな…」

「そこで二人に頼めないかなと思って」



肩を落とす二人に、俺は今回呼び出した内容を切り出した。
それに目の前の二人はキョトンとした顔を見せる。
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