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真実アイロニー【完結】
第2章 運命だとしても
「えー、と。説明しなきゃならない事があるんだが…」
俺と中島先生は黙ったまま、教頭先生の言葉を待つ。
だけど、その教頭先生が何とも歯切れ悪くて、何を言ってるのかイマイチわからない。
「いや、遅かれ早かれ生徒から聞かされるだろうからね」
「……」
「だから、先に言おうと思ってだね」
何で、こんな遠回しに言うんだろうか。
何かあるんだろうか。
それとも、回りくどい言い方をする先生なのかな。
それなら仕方ないけども。
「早乙女先生」
「え、あ、はい」
話を始めるのかと思ってたのに、急に名前を呼ばれて思わず声が上ずった。
何だ?
「えー…とだね、君の受け持つクラス、2-Eだけどね」
「はい」
「その、今日はいなかったんだが」
「小早川でしょうか?」
「っ!!」