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真実アイロニー【完結】
第2章 運命だとしても
いなかったって言えば、小早川さんぐらいだろうなと思い、そう口にしたんだが想像以上に驚いてる教頭先生。
それに更に疑問、疑念が増えて行く。
「その、小早川なんだが…少々、問題ありの生徒でな」
「はあ」
問題ありって、何か悪い事してるのか。
それとも、親がモンスターとかか。
問題児、そう呼ばれる様々な理由を頭の中で浮かべてみた。
だけど、教頭先生から聞いた話は俺の想像の範疇を超えていた。
小早川玲織奈。
彼女の耳には赤いピアスがあるらしい。
もちろん、それは本来なら校則違反だ。
だけど、何故か彼女はそれを容認されている。
その理由が。
こうだった。