この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真実アイロニー【完結】
第16章 琥珀。


あれから何度も季節は巡りまたあの、桜の季節がやって来た。



琥珀がいなくなった季節。
琥珀を殺してしまった季節。



ふっと桜の木を見上げて、私は琥珀を想った。



一人で毎日を過ごす私に、しつこく声をかけて来る人。



それが。


――――――――先生。あなたでした。




琥珀だけを想っていた私に、差し込んだ光。
どうしようもない暗闇の底で佇む私を、引きずり出そうと何度も先生は私を呼んでくれた。



要らなかったんだ。
必要なかったんだ。


だって、私には琥珀との想い出さえあればよかったから。



だから、他に何も要らなかった。


なのに。



先生は私を笑わせた。
笑ったのなんて、自分でももう思い出せないぐらい昔だ。
/224ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ