この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真実アイロニー【完結】
第3章 黒く塗り潰してしまったのは。

一歩、一歩。

確かに、ゆっくりと君に近付いてく。



そんな俺に気付いた君が、桜からゆっくりと俺に視線を向けた。


無表情で、何も映していない、その瞳。



「小早川さん、おはよう」


視線が絡んだと同時に、俺はそう口を開いた。
だけど、俺の顔を見るなり小早川さんは視線を伏せるとまた桜を見上げる。



「早いね、いつもこんな早く来てるの?」


返事を待たずに、いや、きっと無視をされたのだろう。
だけど、懲りずに声をかける。


「……」

「桜、好きなの?」


じっと黙って、桜を見つめているから好きなのかと思い、そう尋ねる。
だけど、小早川さんは静かに俺に視線を向けると一言。



「……キライ」


そう、告げた。
/224ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ