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永遠に続く恋を……
第19章 約束
それは、” 好き ” でも ” 愛してる ” でもない。


だけど、今の私にとって最上級の愛の言葉 ──。



………もう………泣かせないでよ。

私の頬を涙が伝った。


でもそれは、嬉しくて………幸せな涙。


私はその一文をいつまでも見つめていた。







それから、私は総合職試験に向けて勉強を始めた。

試験は3週間後………どこまでやれるか分からないけれど、出来るだけのことはやろう。そう決めて。

睡眠時間が減っても、充実した毎日。



そして、あっという間に3週間が過ぎて、筆記試験と面接を無事に終えた日の夜 ──。

私は久しぶりに朱音と会っていた。


「お疲れさま」

「ありがとう」

私たちは乾杯をした。

「電話で結城くんと総合職のこと聞いた時は、よかったなって思ったけど、少し心配もしてたの」

「心配?」

「美羽のことだからムリするんじゃないかって。結城くんも当分アメリカだし………でも今日美羽の顔見たら安心した。すごくいい顔してる」

朱音がそう言って笑った。

「そうかな」


………だとしたら、やっぱりそれは結城くんのおかげだ。



「美羽………今、幸せ?」



朱音の問いに、今ならハッキリ答えられる。



「うん。すごく幸せ」

── 離れていても想い合える相手がいて。それってすごく幸せなことだよね?


ふと寂しさに襲われても、あの日のメールを読み返せば心が温かくなる。

結城くんとの ” 約束 ” があるから、 私は強くいられる。



「やっぱり結城くんが美羽のナイトだったね」



朱音が微笑んだ。
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