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永遠に続く恋を……
第6章 倉庫での密事

………なんなの昨日から………
「やっぱり……今の藤枝さんは幸せそうには見えない」
そう言うと、結城くんは私の両手首を書棚に押し付けた。
「………痛っ!ちょっと離して………っ!」
………凄い力…っ!
何とか振り解こうと試みるがビクともしない。
結城くんの顔が間近に迫る ──。
私は顔を背けて、ギュッと目を瞑った。
すると、鎖骨の下辺りに鋭い痛みを感じた。
彼は私の手を解放し、指でその場所をそっとなぞった。
「これでしばらく高遠さんとは会えませんね。デートの日時は後で連絡します」
呆然と立ち尽くす私を残して、彼は出て行った ──。

