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永遠に続く恋を……
第11章 彼女の為に ─ side 高遠 直哉
俺と菜々子の結婚が決まり、彼女に告げた時も、彼女は笑って「おめでとうございます」と言った。



……もしかしたら俺に想いを寄せているのではないか……なんて、自惚れもいいとこだ。やっぱり、俺と彼女は ” 先輩と後輩 ” それ以上でもそれ以下でもない。



そのはずだった ──。


酔いつぶれた彼女を送って行った夜。



俺たちの関係は、一線を越えてしまった。



彼女から「ずっと好きでした」と告げられ、キスをされて………拒むどころか俺は受け入れた。


「今夜だけ」という彼女の言葉に、俺も心の中で同意して。



俺は菜々子と結婚する。


だけど ─── もうとめられなかった。



その夜、俺は初めて美羽を抱いた。


激しく求め合った後、俺は美羽の寝顔にキスをして部屋を出た。


……どうして彼女を受け入れてしまったのか……むしろ、自分から彼女を求めたのは何故か。


彼女には確かに好意を持っていたけれど、それは恋愛感情とは違ったものだったはずだ。
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