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愛しては、ならない
第6章 遊園地での賭け
「あ、あのう……
つ、つつ……」
「剛お兄さんはげんきです?」
私が口ごもっていると、横から祐樹がハキハキと言った。
園長は祐樹の頭を撫でる。
「うん。
元気にしてるよ……
剛お兄さんも、西本さんが来なくて気になっている様子でしたね」
園長は祐樹に優しく語りかけてから私を見た。
「えっ……それは本当ですか」
「まあ、多分ね。
私の勘ですけど」
食い付く私に、園長は人の悪い笑みを返す。
「勘……ですか……」
思わず脱力してテーブルに突っ伏すと、祐樹の小さな手が背中をさする。
「ママ~
げんき出して~!
遊園地サクセンがあるでしょ?」