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愛しては、ならない
第45章 小さな逃避行
パジャマの上を脱ぎ捨て、ズボンをトランクスごと取り去る。
隆々と勃つ俺を見て、彼女は大きく目と口を開いた。
「――っ……」
穴の空くように、と言うのが相応しい。
マジマジと俺自身を眺め、彼女は身体を縮めた。
俺は少し恥ずかしくなってきて、思わず隠したくなるほどだったが、それを誤魔化す為に悪い男の振りをしてみた。
「なに?男の物がそんなに珍しいのか?
……そんなに物欲しそうに大きく口を開けてるなら、くわえてみろよ」
彼女の頬がさっと赤みを差し、瞳が揺れ、そのまま泣き出すのかと思ったが、彼女は身体を起こすと小さな手で躊躇いがちに俺を握った。
電流に打たれた様な快感に、俺は上半身を仰け反らせて彼女の頭を掴んだ。
「うっ……ゆ……夕夏っ」
「は、恥ずかしいけど……頑張る」
「夕夏……待っ」
彼女は決意を固めた様に息を吸い込み、俺を根元まで呑み込んだ。