この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第47章 埋まらない溝



誰からなのか察した清崎は、表情を固くする。

森本が出るのを躊躇う様に画面を見詰めるのを見て、彼の腕に軽く爪を立てて囁いた。



「早く、出れば?」

「……」



彼は何回かコールを聞いてから出る。



「……もしもし」

『も……森本君、ごめんなさい……今、大丈夫……?』



菊野の声は、たったそれだけ言葉を発しただけで彼の鼓膜も身体も蕩けさせる。

舞い上がってしまうのを清崎と菊野に気取られないように、わざと素っ気なく返事をする。



「そんな心配をする位なら、掛けませんよね、電話なんて」



向こうで彼女の息を呑む気配を感じ、彼は少し焦り、付け加える。



「……な――んて、冗談ですよ……
どうしましたか?
悟志さんとお話出来ましたか?」

『……あ……あのね……』



彼女のくぐもった声に、緊迫したものを感じとり、森本はスマホを両の手で持つ。



「……何かあったんですか」

/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ