この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しては、ならない
第51章 ナイトメアの後で
――ハハハ……そんなことが何故言い切れる。
女は心と身体を使い分ける事が出来るんだよ……
『黙れ……!』
俺は動きを止めないまま、腰を突き進める。
菊野は妖艶に乱れ、言葉にならない叫びを上げながらしがみついてくる。
細くたおやかな腕が強く抱き締めてきて、彼女の細い爪が食い込み、鋭い痛みと共に絶頂の予感が脳天まで駆け抜ける。
俺は狂ったように彼女を打ち付け、彼女も切ない声で啼いた。
二人で同時に達し、俺は欲望を彼女の中へと一滴残らずに吐き出して、身体中を震わせた。
彼女はうっとりとした表情で俺の頬に触れて口付けるが、次の瞬間信じられない言葉を呟いた。
『……もう……貴方の身体には用はないわ』