この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しては、ならない
第51章 ナイトメアの後で
菊野と森本は、貪り合うように抱き合っていた。
口付けを何度も交わしながら、休みなく腰を打ち付け合う。
『ふふ……剛……菊野さんの身体は最高だね……』
森本は一旦自分を引き抜いて菊野の足首を掴み肩に掛け、その姿勢で突き刺した。
菊野が狂ったように叫び、のたうち廻る。
激痛と言える程に胸が痛み、喉の奥に苦い物が込み上げてくる。
『森本っ……やめろっ……菊野を離せっ』
どす黒い怒りから息苦しくなり、吐き気を堪えながら彼を睨み付けるが、身体が思うように動かず、己の拳を握り締めるしかない。
森本はそんな俺を嘲笑った。
『ふふ……離せ?止めろって?……菊野さん……どう?止めて良いの……?』
『ああっ……いやっ……止めないで……もっと、もっと突いて……っ』
菊野は自分から腰を打ち付けて叫んだ。
俺は、頭がハンマーで殴られた様に痛み、手で押さえてうずくまる。
『嘘だ……嘘だ!こんなの……嘘だろう!?』