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愛しては、ならない
第51章 ナイトメアの後で


菊野と森本は、貪り合うように抱き合っていた。

口付けを何度も交わしながら、休みなく腰を打ち付け合う。



『ふふ……剛……菊野さんの身体は最高だね……』



森本は一旦自分を引き抜いて菊野の足首を掴み肩に掛け、その姿勢で突き刺した。

菊野が狂ったように叫び、のたうち廻る。

激痛と言える程に胸が痛み、喉の奥に苦い物が込み上げてくる。



『森本っ……やめろっ……菊野を離せっ』



どす黒い怒りから息苦しくなり、吐き気を堪えながら彼を睨み付けるが、身体が思うように動かず、己の拳を握り締めるしかない。

森本はそんな俺を嘲笑った。



『ふふ……離せ?止めろって?……菊野さん……どう?止めて良いの……?』

『ああっ……いやっ……止めないで……もっと、もっと突いて……っ』



菊野は自分から腰を打ち付けて叫んだ。

俺は、頭がハンマーで殴られた様に痛み、手で押さえてうずくまる。



『嘘だ……嘘だ!こんなの……嘘だろう!?』





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