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愛しては、ならない
第51章 ナイトメアの後で
『ああんっ……もうだめっ』
『く……菊野さんっ!』
菊野の身体が痙攣し、森本が短く叫ぶと、二人は崩れ、ぐったりと横たわる。
俺は耐えがたくなり、二人から目を背けるが、今度は別の人物が俺の頭の中に語りかけてきた。
――おや、もう見るのは終わりなのかい?
君は盗むのが好きなんだろう……?
僕と菊野のセックスを盗み見ながら自慰に耽ったりした癖に……
『――悟志……さん!?』
顔を上げると、森本の姿は消え、悟志がその逞しい身体で菊野を蹂躙している最中だった。
後ろから貫かれ、彼女は泣き叫んでいる。
だがその叫びは快感に酔っている故の物に見えた。