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愛しては、ならない
第51章 ナイトメアの後で
小さく息を呑む気配がするが、俺は強く夕夏の身体を抱き締める。
逃れようともがく彼女だったが、その動きも封じる様に強く。
『むむ……くるし……っ』
『だったら、おかしな遊びは止めて出て来いよ』
『あ……遊んでるんじゃないもん!』
『言うことを聞かないとこのままだぞ』
『――!もう……!剛君のどS――!』
S(エス)に『ど』を付けられてしまったな、と思っていたら、夕夏がとうとう顔を出し口を大きく開き、息を吸い込む。
『ああ……苦しかった……』
『夕夏』
俺は、素早く毛布を剥ぐと、彼女がまた隠してしまう前にその身体を押し倒し、胸元に顔を埋めた。