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愛しては、ならない
第8章 遊園地での賭け③




「あ~!剛お兄ちゃん、あれ、一緒にやろうよ!」



祐樹が張り切って指差したのは、メリーゴーランドの隣にある、ゲームコーナーだった。


ここにあるテーブルホッケーのゲームが祐樹は大好きで、来るたびに付き合わされていたが、手加減している訳ではないのに毎回負けてしまうのだ。



「僕、これスキなんだ――!
剛お兄さん、やろうよ!ねっ?」



「うん、いいよ」



剛は笑い頷き、テーブルに祐樹と向い合わせで立った。



「じゃーんけん」


予告なしにいきなり祐樹は手を振り上げ、剛が戸惑っているうちにいつの間にか祐樹がジャンケンに勝って、喜んで跳び跳ねている。


「やった――!
僕が先攻ね――!」



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