この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しては、ならない
第8章 遊園地での賭け③
「行くよ――!」
祐樹の掛け声と共に、カキーンカキーンと玉を打つ小気味良い音が響き始めた。
最初はぎこちない笑顔だった剛も、身体を動かす内に大分解れてきた様だった。
私は審判役をして、必死に実況しながら二人を応援した。
「お――っ!
祐ちゃん祐ちゃん祐ちゃん――
ああ――っ」
「きゃ――っ!
剛さんっ剛さんっ!
そっちそっちそっちへ……ああ――っ」
しかし、私はただ騒ぐだけで実際は実況なんてまるで出来て居なかったが……
祐樹と剛のゲームはいい勝負になり、三回戦までやって、結果剛が勝ったのだった。