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愛しては、ならない
第51章 ナイトメアの後で
「あっ……剛く」
彼女の細い腕がぱたり、とベッドに倒れるが、俺が乳房に舌を這わせた途端にその指は強くシーツを掴み、震える。
昨夜、何度も彼女に触れて口付け、何処が一番弱くて何処が彼女を高い声で啼かせるのか、俺は自分の身体で覚えた。
初めてだった彼女は、俺の愛撫によって花開き、触れれば感じる淫らな身体に変えられてしまった。
俺の言うことに素直に従い、どんな恥ずかしい要求も彼女は涙目で受け入れ、また彼女も俺を悦ばせようと、その唇や指で健気に奉仕した。
そんな夕夏が可愛くて、いとおしくてたまらなかった。
彼女に夢中になった筈だった――なのに、菊野が夢の中に現れただけで、俺は菊野に全てを持っていかれてしまう。
忘れたいのに。もう、俺はあの女(ひと)に囚われていたくない――と強く願っているのに。
「夕夏……っ……もう、挿れたい――」
「え……あ……ああああんっ!」
俺は、猛りを彼女の窪みに押し当てて、そのままめり込ませた。