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愛しては、ならない
第52章 最後に、もう一度だけ



「ふう……」



泥のように疲れきった身体を無理矢理引き摺り帰宅して、リビングのソファに身体を投げ出した。

悟志は、騒ぎを聞いて駆け付けた看護師や医師に取り押さえられて大事には至らなかったが、不安定になってしまい、緊急の処置として鎮静剤を打たれた。

薬が効いて眠っている間、私は医師に悟志とのやり取りを話さなければならなかった。

自殺を図るまでに悟志と交わした会話等をかいつまんで説明したが、私は途中で感情が昂ってしまってうまく話せなくなってしまった。

医師は、私のそんな様子を見て、質問を止めにして一言言った。

――入院生活が長くなると、鬱状態になるケースも多いので、本人が過敏に反応するような言葉や話題は避けた方がいいです、と。

ただ頷くしかなかった。

悟志がこんな事をしたのは、間違いなく私のせいだ。

私が、彼の心を壊してしまった。



『他の人を愛してしまったの』



この一言が、彼を――





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