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愛しては、ならない
第52章 最後に、もう一度だけ
無意識に壁に掛けてある時計に視線を移し、時間を確認してしまう。
剛は私がそんな事をしている間にズボンのベルトをガチャガチャと音を立てて外している。
彼の猛った欲を感じて、身体中が熱く火照っていく。
――何を考えてるの私。駄目よ……絶対に駄目なのに……!
「……祐樹は、お母さんの所に行ってるから……夕方まで戻らないわ」
「……だったら……時間はありますね」
「……っ」
「今度こそ……分かりますよね」
「し……知らない」
彼は薄く笑いズボンを膝まで降ろすと、ショーツ越しに猛りを蕾に押し付けた。
「――や……あああん!」
「甘い声だ……素敵です」
彼は上擦る声で呟き、また同じことを繰り返す。
ジワリと蜜で潤う蕾は、彼に掻き回されるのを待っていた。