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愛しては、ならない
第53章 最後に、もう一度だけ②
俺は、彼女を夢中で突き上げていた。
彼女もいつの間にか、俺のセックスに溺れて腰を振り、しがみついてきた。
快感にすべてを浚われそうになりながら、俺はまた混乱する。わからない、貴女がわからない――
拒絶してみたかと思えば、俺にこの家から出ていくのは許さないと言う。
自分の事を母親だと貴女は言ったが、そう思うなら、何故こんなに身体を濡らして熱くしている?
俺の愛撫に瞳を潤ませて、甘い蜜を溢す?
森本とは一体何をしたんだ?
悟志に昨夜どうやって抱かれたんだ――?
果てしなく沸き上がる疑問。
そして、やるせなく苦い嫉妬。
貴女はどうして、俺をこんな気持ちにさせる――?