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愛しては、ならない
第8章 遊園地での賭け③



「僕は……
普通に育てられて居ないから……
ごく当たり前の事が欠けていると思うんです。
知らない間に、人を傷付けてしまうかも知れない……
そう、あなた達の事も」



剛は、綺麗な黒目で私を捉えた。


私は首を振る。



「そ……そんな事、ないよ……
きっと大丈夫……
悟志さんも、祐樹も、剛さんがお家に来てくれるのを、凄く楽しみにしているのよ……
きっと、皆で仲良くして行けるわ」



「大丈夫――て、何が?」


冷たい光を放つその目に射抜かれて、私は絶句する。


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