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愛しては、ならない
第8章 遊園地での賭け③
ひやり、とした風が頬を撫でた。
太陽が雲に隠れ、先程までの柔らかい暖かさが嘘の様に、辺りが暗くなるが、それは一瞬の事だった。
雲が切れ、再び陽の光で包まれ、眩しさに目を瞑る。
手を翳して、私は剛を見た。
祐樹にそっくりな、男の子。
でも、祐樹とは全く違う。
幼い頃からの、ふたごのママになりたい、という願いが始まりだったけれど、今は、貴方を傍に置きたい――
貴方を見ていたい――
そんな思いで一杯になってしまった私。
私は、おかしいの?
14も下の男の子に、恋するみたいな感情を抱くなんて。
夫の悟史にも、一度も感じた事のないときめきを貴方に感じているなんて――