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愛しては、ならない
第8章 遊園地での賭け③




私は、怖い物――
オカルト系の映画やテレビ番組、怪談話は大の苦手で、お化け屋敷などもっての他だった。



一度、悟志と祐樹がふざけてお化けのお話の本を大袈裟に声を出して読んだ事があったが、その時私は本気で怖くなり、体の震えが止まらなくなり病院へ担ぎ込まれる騒ぎになったのだ。



祐樹はともかく、悟志は私の母の花野に散々叱られて小さくなっていた。



以来、その点は悟志も祐樹も異様と言って良い位に気を遣ってくれている。



「大丈夫!
ママ、頑張るから!
大人なんだから、お化け屋敷も得意にならないとねっ」



「得意にならなくてもいいってば~」




私は、心配する祐樹に笑って見せたが、青ざめているのかも知れない。


もう今から恐怖で背筋に寒気を覚えているのだ。

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