この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しては、ならない
第61章 愛しては、ならない
「……っごめんなさい……」
漸く落ち着いた菊野が、背を向けたままで掠れた声を出す。
俺は後ろから包み込むように抱き締め、彼女の耳朶を甘噛みしながら囁いた。
「謝るのは俺です……無理させてしまいましたか……?」
「っ……ん……っそんな事……あっ」
彼女は直ぐ様俺の攻めに反応を示し、その柔肌は総毛立っている。
俺はわざと意地悪く言ってみた。
「そんな事ないなら……良かったんですね……俺とのセックスが……」
「……っ」
「どうなんです……」
「あ……ああっ」
俯せになった彼女は、耳も頬も真っ赤に染めていた。
その色をもっと鮮やかに染めてやりたくて、俺は彼女が恥ずかしがる言葉を囁く。
「俺があんなに烈しく突いたのに、菊野の身体はもっと欲しいって……絡み付いて来てきたね」
「や……止めて」