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愛しては、ならない
第3章 ガール・ミーツ・ボーイ
しかし、二人目を妊娠する事が出来ないまま祐樹は四歳になった。
ある日、公園で遊んでいた時に小さな兄と妹が手を繋いで居るのをじっと見ていた祐樹はポツリと私に言った。
「ママ。今年のクリスマスに、妹が欲しいな。
作って?」
私は面食らって、その場を誤魔化そうと色んな話をして気を逸らそうとしたが、珍しく祐樹は納得せずにその場に寝転んで泣き出してしまったのだ。
困り果てた私は、その夜祐樹の寝顔を見ながら溜め息を付いた。
二人目が欲しいとは思ってはいたけれど、祐樹を産んでから悟志と寝室は別になっていて、身体を合わせるのも年に数回位で、私自身も正直な処、セックスが好きな方では無い。
しかも祐樹のお産の後、セックスの度にお産の恐怖が蘇り、気持ちいいのか良くないのかさえ分からなくなってしまっていた。
こんな調子で妊娠するわけがない。