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愛しては、ならない
第3章 ガール・ミーツ・ボーイ
黙りこみ泣きそうになる私の頭を、悟志は優しく撫でた。
「祐樹も、暫くは駄々をこねて困らせるかも知れないけど、子供にはよくある事だよ……今に忘れるさ。
犬でも飼おうか?猫でもいいよ?……次の休みにペットショップにいってみようか?」
私は首を振る。
「……アレルギーがあるのよ」
「そうだったっけ?」
「知らなかったの……?私、動物の毛で蕁麻疹が出るのよ?だから動物園にも行けないの……
結婚して4年以上経つのにそんな事も知らないの? 」
話している内に感情が昂って、声が大きくなってしまい、側で眠っている祐樹が一瞬ビクリと身体を震わせた。