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愛しては、ならない
第12章 その花は、手折(たお)られて
悟志は、菊野を正面に向かせ、太股を掴み大きく左右に拡げた。
瞬間、月の灯りは菊野の秘蕾を照らし出し、剛の目が釘付けになる。
菊野は快感を更に求める悩ましい眼差しで悟志を誘惑しながら、恥じらう様に脚を閉じようとする。
その仕草は悟志を煽り、盗み見ている剛の全身を劣情で悶えさせた。
悟志は強く彼女の太股を掴み、真上から腰を沈ませ、抜く寸前まで腰を引き、また深く沈めて、という動きを繰り返して、速度を早めて行った。
菊野が短い叫びを上げ、目を瞑り耐える様に指を口に含んでいる。
剛は、その指を絡めとり口付けたい、と思った。
――もしも、悟志に成り代われる物なら――
脈絡無く、そんな思いが込み上げたが、馬鹿げた妄想に過ぎない、と愚かな自分を殴り付けたくもなった。