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愛しては、ならない
第13章 甘い、地獄の日々
「ふああ……」
翌朝、いつもの通りキッチンで朝食を作りながら欠伸をすると、祐樹が元気な足音を響かせて二階から降りてくる。
「お早う~ママ!」
「祐ちゃん……危ないからお家の中で走らないの……転んだらどうするの」
私は、ベーコンエッグの半熟の黄身を潰さないように注意深くフライパンからお皿に移し、カウンター前に座る祐樹を軽く叱る。
「僕は運動神経いいから転ばないよ!ママの方が気を付けてよね~!よく転んだり頭ぶつけたりするじゃない」
祐樹はそう言ってトーストにかぶり付く。
「う……た、確かに」
私はぐっと詰まってしまう。