この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しては、ならない
第14章 檻の中の愛
唇を塞いだまま、舌を絡めお互いの身体をぶつけ合い快感に震え、声にならない叫びを上げる。
俺の中心は幾度も限界まで熱くなるが、爆ぜる事が出来ず、そして彼女も際限なく俺を求める。
『菊野っ……
綺麗だ……
今は……俺だけの菊野だ……っ』
『ああっ……剛さ……っ
もっと……もっと奥まで……壊れるまで……』
俺の下で、艶やかに乱れる女は、母親でも家族でも無かった。
俺の淫らな欲望の対象で、そして恐らく、初めて恋した一人の女。
『……っ……好きだ……!』
『ああ、ああんっ……
ダメ……言っちゃダメ……っ』
彼女を突きながら、何度も叫んだ。
『好きだ、好きだ……
好きだ――!』
『ああ――っ』
瞬間、彼女は花の姿に変わり、花びらを散らした。