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愛しては、ならない
第3章 ガール・ミーツ・ボーイ
それから養子探しをする日々が始まった。
日本全国に児童養護施設はあるが、それをしらみつぶしに訪問するのは無理がある。
二つ隣県位までの範囲内で探す事に決めた私は、ネットでひたすら施設を調べた。
ネットでは施設概要などはわかるが、そこに居る子供達の年齢や、まさか顔など載っているわけがない。
目星を付けた施設に連絡を取り、土日を利用して時には祐樹を連れて見に行ったりした。
祐樹は未だに「妹が欲しい」と言い張っていて、私も祐樹に似ているなら女の子でも良いと思うようになっていた。
女の子なら将来お嫁に行っても母親の所に戻ってくれる。
自分と母の関係を考えてみると、家を出てしまう男の子よりは女の子の方が良いかも知れない。