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愛しては、ならない
第3章 ガール・ミーツ・ボーイ
それに、養子縁組について調べたりするのも、今までのほほんとして勉強もろくにしなかった私に取っては中々なチャレンジだったのだ。
ネットや本を漁り、文字を追ううちに読めなかったり、意味が解らない単語にぶち当たる。
祐樹が寝た後で、辞典を手に調べものに奮闘した。
学生時代にこの情熱があれば、もう少し自分は違う人生だったのかな?
とチラリと思い一人で苦笑した。
「いや、無理無理!
私はジョンとマルコの為には頑張れるけど、他に頑張れる理由もないし」
養子を迎えたら夫婦でその子を育てる訳で、自分と悟志、それぞれ養親とならなければならないため、家庭裁判所に養子縁組の許可を申し立てるには悟志にも動いて貰わなければならない。