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愛しては、ならない
第17章 貴女との夜に
菊野は、苦しげに息を漏らし胸を叩いてくるが、次第にその力が弱くなっていく。
「ふ……んんっ……んっ」
長い長い口付けと、彼女の甘い溜め息だけで爆ぜてしまいそうに興奮した俺は、ベルトを抜き投げ捨て彼女を組伏せ、太股を掴み広げると、ショートパンツの上から猛りを押し付けた。
「――くっ……」
「あ、あああっ」
電流に撃たれたような刺激で俺は呻き身体を仰け反らせるが、菊野も感じたのか矯声を上げる。
直接触れた訳でもないのに、布の上から彼女の窪みに押し当てた俺の獣がビクリと痙攣し、焼ける程に熱くなった。
身体中の血液が逆流し、其処に集まる感覚に俺は顔を歪め、もう一度彼女に押し当てようとした瞬間(とき)、瞼の裏に火花が散る。
「うっ……」
そして、菊野に跨がったまま、天を仰ぎ凄まじい快感に震えた。
俺は、菊野を犯す前に果ててしまったのだ。