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愛しては、ならない
第20章 恋の業火②
剛は、諦めた様に薄く笑い、私の肩を抱く。
「つ……剛さんっ」
離れようともがく私の腰を抱き寄せ、彼は甘える様に鼻先を私の胸に埋めた。
「ひっ……」
甘やかな擽ったさに、鳥肌が立ってしまう。
「今だけ……
菊野さんに触らせて下さい……」
彼は、背中を撫でながら胸に顔を埋めたままで呟く。
「んっ……
で……でもっ……こんなっ……やんっ」
彼の呼吸、僅かな指の動きで悶えてしまう。
「だから……そんな色っぽい声を出さないで下さい」
「むっ……だ、だって」
必死に声を出すのを堪え、私は掌で口を覆う。
剛が胸に顔を埋めたまま、クスクス笑うので、また私は耐えなければならなかった。
「……菊野さんの胸は大きくて……
温かいです」
彼の指が、いつの間にか乳房を布の上から掴んでいた。
「――やっ」
その腕を掴むが、彼は掌全体で乳房をまさぐり、私の身体の中心が熱く熟れる。